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半人前 メンタルヘルスに関わることや障害者福祉周辺に興味があります

「ゆでたまご」(向田邦子『男どき女どき』収録)に関するツイート

記録として。

 

1.

向田邦子のエッセイに「ゆでたまご」(男どき女どきで読んだ)というのがあって、かたわの女の子が運動会のかけっこのとき最後に一人で走ってるところへ嫌われ者の先生が伴走して完走の賞(鉛筆)をもらう話があるんですけどね 周囲からの拍手より、完走して同じ賞がもらえるってのが愛だよな

 

2.

他の要素もあって、女の子の母親(貧乏)が遠足の日に大量のゆでたまごを娘の迷惑料的な感じで級長の子に渡して頭を下げている (たぶん飼ってる鶏の卵しか用意できない) 「皆と山に登らせてください」という意味だろう 愛の名の下に多少の迷惑が見え隠れして好きなエッセイ 卵どうしたんだろw

 

3.

嫌われ者の先生や貧乏な親からの障害者への愛と、外野からの温度差がリアル…かな? このエッセイ読んだときは素直に愛情に感動してドバドバ泣いちゃうけど、大量のゆでたまごなんて迷惑だし、かけっこはタイム別で分けるなり伴走しないなりでよかったんじゃないかと思う

 

その犠牲になっている迷惑さが私には被害に感じなくもない。

かたわなんて言葉を使ってしまったが、昔は障害者を迷惑に思う気持ちも多少は許されていた時代があったからそんな言葉が存在し、結局差別用語として消えていったのかもしれない。